株式会社学芸出版社が、2024年6月25日に書籍『建築スタディ 発想の方法』を発売した。

編著者で建築家の坂牛卓は、建築家の「発想」とは、これまでの知識や経験、理念のベースの上に、プロジェクトごとに異なる敷地やプログラムが加わったとき、新しい考え方や形を思いつくことであるという。本書では、建築家50人によるこの反応の前後のドローイングや模型のコレクションを掲載し、「建築家は何から考え始め、いつデザインを決めるのか」といったスタディの手法について解説する。

また、建築家の存在は、「考え方」を新たに生み出そうとする建築家、「空間や物」を練る建築家、「環境や社会を問う」建築家の3種類に分類できると定義。さらに、こうした態度のなかには、設計方法・関係性・構造・空間・表皮・ディテール・社会・場所・環境の9つの関心があると示して事例を紹介している。登場する建築家は、青木淳、中山英之、隈研吾、宇野友明、山本理顕、田根剛など。

https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761528942/