ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?
──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ
東京の国立西洋美術館にて、「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」が2024年5月12日まで開催しています。
—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—
この展覧会は、国立西洋美術館においてはじめて「現代美術」を大々的に展示する機会となります。こんにちの日本で実験的な制作活動をしている、さまざまな世代の20を超えるアーティストたちの作品が集います。
主として20世紀前半までの「西洋美術」だけを収蔵/保存/展示している国立西洋美術館には、いわゆる「現代美術」は存在しません。過去を生きた、遠き異邦の死者の作品群のみが収められているともいえます。けれども、1959(昭和34)年に松方コレクションを母体として開館した国立西洋美術館の成立前史の記憶を紐解いてみると、この美術館はむしろ、開館以後の時間を生きるアーティストらが所蔵品によって触発され、未来の芸術をつくってゆける刺激の場になってほしいという想いを託されながらに建ったということができます。しかしながら、国立西洋美術館がそうした「未来の芸術」を産み育てる土壌となりえてきたのかどうかは、これまで問われていません。
西欧に「美術館」という制度が本格的に誕生した時期とも重なる18世紀末、ドイツの作家ノヴァーリスは、こう書いていました。
展示室は未来の世界が眠る部屋である。――
未来の世界の歴史家、哲学者、そして芸術家はここに生まれ育ち――ここで自己形成し、この世界のために生きる。
国立西洋美術館は、そのような「未来の世界が眠る部屋」となってきたでしょうか。本展は、多様なアーティストたちにその問いを投げかけ、作品をつうじて応答していただくものとなります。
【関連イベント】
●スライドトーク
日時:4月26日(金) 18:00~18:40
※手話通訳付き
会場:講堂(地下2F)
定員:各回110名(先着順)
※事前予約不要、聴講無料(ただし当日の企画展観覧券が必要)
●講演会
田中正之「作品と作品をつなぐもの――解釈、応答、変奏」
日時:4月20日(土) 17:00~18:30
講師:田中正之(国立西洋美術館長)
場所:Zoomウェビナーによるオンライン配信
定員:500名(要事前申込・先着順)
参加費:無料
※要事前申込
●講演会
新藤淳「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」
日時:5月11日(土) 17:00~18:30
講師:新藤淳(国立西洋美術館主任研究員/本展企画者)
場所:講堂(地下2F)
定員:100名(先着順)
参加費:無料
※要事前申込
開催期間 | 2024/03/12(火)~2024/05/12(日) |
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時間 | 9:30~17:30(金・土、4/28、4/29、5/5、5/6は9:30~20:00/入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日、5/7(4/29、4/30、5/6は開館) |
入場料 | 一般2,000円/大学生1,300円/高校生1,000円/中学生以下は無料 |
参加アーティスト | 飯山由貴、梅津庸一、遠藤麻衣、小沢剛、小田原のどか、坂本夏子、杉戸洋、鷹野隆大、竹村京、田中功起、辰野登恵子、エレナ・トゥタッチコワ、内藤礼、中林忠良、長島有里枝、パープルーム(梅津庸一+安藤裕美+續橋仁子+星川あさこ+わきもとさき)、布施琳太郎、松浦寿夫、ミヤギフトシ、ユアサエボシ、弓指寛治 |
会場 |
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会場URL | https://www.nmwa.go.jp/ |
詳細URL | https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023revisiting.html |