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2024年4月17日、東急プラザ原宿「ハラカド」の4階フロアに、サステナブルをテーマとしたアートやコンテンツを体感できる“原っぱ”のようなパブリックスペース「ハラッパ」がオープンしました。
さまざまなクリエイターが携わり完成したという空間について、PARTYの林重義さんにコンセプトや特徴などをうかがいました。
■コンセプト
ハラッパは、アートと植物を楽しめる、原っぱのようなパブリックスペースです。ハラカドとパブリックを組み合わせ、「ハラッパ」と名付けられました。
子どもの頃に遊んだ原っぱにあった、太陽、風、雨、土、虫、みどりを、原宿というカルチャーの集積地に再現。空間を構成するアートやプロダクトは環境に配慮しながらも新しい感覚を届け、みんなの憩いの場になることを目指しています。
■手法・特徴
各方面で活躍するクリエイターと作品が集結
ハラッパのクリエイティブディレクションや空間設計、オリジナルファニチャー・アート制作、アートキュレーションを手がけたのは「KADOWSAN(かどうさん)」です。「KADOWSAN」は、ランドスケープデザインなどを手がけるDAISHIZEN、未来の体験を社会にインストールするクリエイティブ集団のPARTY、アートにまつわる事業を展開するThe Chain Museumの3者が集まってできた会社です。
今回の会場では、緑と空間演出を「SOLSO」の齊藤太一さん(DAISHIZEN)、デジタルアートは伊藤直樹さん(PARTY)、アートは遠山正道さん(The Chain Museum)が統括し、アーティストの小松宏誠さんと⻄原尚さんが制作を担当。インタラクティブコンテンツは満永隆哉さん・道堂本丸さん(HYTEK)が手がけました。フロア全体のサスティナブル企画統括は八島智史(RGB inc.)が担当しています。
原体験や原風景を呼び起こすサステナブルなアートとプロダクト
KADOWSANプロデュースのグリーン・オリジナルファニチャーが特徴のひとつです。「間伐材のスツール」や「丸太ベンチ」、「砕石サイドテーブル」、「古着のソファ」、「サステナブルポット」などが空間内に点在しています。
施設名称の「ハラッパ」から着想された、草原のような抜け感のある植栽と、50種類以上の植栽が館内を彩ります。植栽のプランターは、すべてサステナブルな建材を使用したオリジナルのものが使われています。
空間全体は自然環境をイメージしたサウンドスケープ(作曲:Sawako、サウンドデザイン:Corey Fuller)、外の環境に合わせ照度を変える照明計画により、室内にいながらもまるで自然の中にいるような体験ができます。
PARTYによるデジタルパブリックアート「太陽の焚き火」
ハラッパ中央の吹き抜け空間では、太陽をモチーフにした、直径4.5mの大規模なデジタルインスタレーションを展示しています。大地を照らし、緑を育み、私たちの暮らしのためにエネルギーを生み出してくれる「太陽」を表現した本作品。焚き火をするように囲んで座れば、太陽のありがたみが身近に感じられるはずです。
そして、やさしく温かい光は、原っぱに寝そべり、太陽の光を浴びていた頃の思い出を呼び覚ましてくれます。太陽の内部には14台のムービングライトを活用し、合計約7万ルーメンの光を動かしながら、焚き火の揺らめきや太陽の壮大さを演出しました。
The Chain Museumによるキュレーションアート
空間内には、小松宏誠さんや西原尚さんらによる、5つのアート作品が来場者を迎えます。
・「空色のモビール」小松宏誠
・「森の夢を」小松宏誠
・「進化」西原尚
・「おやこグモ」西原尚
・「ベンチ」西原尚、林奈緒子、稲葉諒
所在地 | 東京都渋谷区神宮前6-31-21 東急プラザ原宿「ハラカド」4階 |
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敷地面積 | 約3,085m2 |
延床面積 | 約19,930m2 |
開業日 | 2024年4⽉17日 |
撮影 | 千葉顕弥 |