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100年以上の歴史をもつ菓子メーカーの株式会社不二家。パッケージデザインを刷新することで、質の高さを感じさせる新たなイメージに生まれ変わりました。
アートディレクターは、6Dの木住野彰悟さんが担当。長年愛され続けるキャラクター・ペコちゃんを記号化したデザインが誕生した背景やコンセプトについてうかがいました。
■背景、課題
不二家がリブランディングを手がけた理由は、老舗ゆえにレトロなイメージを持たれやすかったからです。実際は、商品の品質が高まったことで一昔前より価格は上がっていますが、「質が高いブランド」と感じてもらうためのリニューアルが課題となっていました。
また、コーポレートマークの「F」マーク、漢字「不二家」や英字「FUJIYA」のロゴタイプ、キャラクターのペコちゃんなど、さまざまなアイデンティティが混在しているため、それらを整理する必要がありました。
■コンセプト
新しいロゴマークでイメージしたのは、誰もが知るキャラクター・ペコちゃんの口元です。コーポレートマークとして重要な「F」のデザインはそのままに、認知度の高いペコちゃんを記号化させたマークを採用しました。
これまで赤、ピンク、青などさまざまな色が使われていたブランドカラーは、生クリームを連想させる白と、ペコちゃんのベロの赤色とし、ショートケーキを彷彿させる2色のカラーに。また、不統一だったロゴタイプはセリフ体に統一し、親近感を表現しています。
■手法、特徴
ペコちゃんはなじみのあるキャラクターとして長年愛され続けてきました。今回のロゴマークとして採用した「ベロを出した口元」は、それだけで誰もが「ペコちゃん=不二家」と認識できる強いアイデンティティを持っています。
また、ペコちゃんの口元は、洋菓子を食べた時の美味しい顔も表現しています。創業者の「お菓子で世の中を幸せにしたい」と願う気持ちを体現したロゴが完成しました。
リブランディング前は、ペコちゃんのキャラクターは子供っぽいイメージに偏りやすい、「不二家」の漢字ロゴはデザインがシンプルすぎるなど、用途に合わせて新たにロゴを作成しては増える一方でした。今回ブランドイメージを決めてパッケージを集約することで、資源や経費削減にもつながっています。
- スタッフ
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アートディレクター/木住野彰悟(6D)
クリエイティブディレクター/大内健太郎(クオラス)
プロデューサー/佐藤貴広、鈴木千尋、穂坂のえ(クオラス)
デザイナー/木住野彰悟、榊美帆、廣山鈴佳(6D)
コピーライター/小辻文明、桜井奏(クオラス)
プランナー/島影新也、石橋航、伊藤綾野(クオラス)
デザインエージェンシー/6D
代理店/クオラス
掲載用写真撮影/藤本伸吾(sinca)
株式会社不二家
https://www.fujiya-peko.co.jp/