crossover
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CURIOUS design workers,建築
目の錯覚か、光の演出か……。築90年のビルにつくられたオフィス「crossover」。トリックアートのようなこの空間はどのようにデザインされたのか?
設計を担当した、株式会社CURIOUS design workers一級建築士事務所の石本輝旭さんに、コンセプトなどについてお話を伺いました。
■背景・コンセプト
美容系企業が事業拡大にともない、事務所を移転してリノベーションをおこなう本計画。築90年の昭和レトロが残るビルのポテンシャルを活かしつつ、クライアント自身の転換期であることを表現するため、今までの経験である「過去」とこれからの新規事業という「未来」を空間に落とし込み、1点に立った時に、過去と未来の境界線上で物事を考えられるような「場」をつくろうと考えました。
構造躯体を活かしながら、エイジング塗装を加えて過去を、ホワイト塗装を中心に未来を表現。この仕上げの違いを斜めに分けることで、間取り上のエントランスとデスクの役割を無理なく区分しました。
常に初心を振り返りながら、大胆に新しいことを考える。その思考の境界線に立ち、自分の今のポジションを確認する。これを視覚的に設計を行いました。
■課題となった点、手法、特徴
天井が構造露出であることや、ライティングダクト、天井カセットエアコンなどの設備系が露出する中で、写真のようなインテリアカラーの区分けをすることが課題となりました。ある一点にカメラを設置し、レンズを覗きながらトリックアートのように微調整しながら塗装仕上げをすることで、3Dを2Dのように見せることを実現させています。
所在地 | 愛知県名古屋市 |
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設計 | CURIOUS design workers |
施工 | co-n |
竣工日 | 2021年8月 |
株式会社CURIOUS design workers一級建築士事務所