見たい、知りたい!今月のイベント―2021年7月

21_21 DESIGN SIGHT, 日本科学未来館, 印刷博物館, 菅俊一, 水野祐, METACITY, 青木竜太, 田中みゆき,アート,グラフィックデザイン,建築,エンターテインメント,ライフスタイル

2021年も下半期に入ってしばらく経ち、まもなく梅雨明けも発表されるようで夏本番の暑さに戦々恐々としています。

夏休みやお盆も近くなるこの時期、今月は探求心を刺激しそうなイベントを中心にご紹介します。

生態系へのジャックイン展

2021年7月24日から8月8日まで、千葉県千葉市の県立幕張海浜公園内にある日本庭園「見浜園」にて開催される「生態系へのジャックイン展」。本展は、千葉市初の大規模アートフェス「千の葉の芸術祭」のプログラムとして夜間限定で開催されるイベントです。

思考実験とプロトタイピングを通して、ありうる都市の形を探求するリサーチチーム「METACITY(メタシティ)」が企画する初の展覧会で、コンセプトデザイナーの青木竜太さんがディレクターを務めます。

自然と人為が混ざり合う日本庭園を舞台に、後藤映則さんや齋藤帆奈さん、Ray Kunimotoさんなど現代アートやメディアアート分野で注目を集める14組の現代アーティストによる作品が、茶の湯のプロセスになぞらえて展示されます。

会期:2021年7月24日(土)~8月8日(日)
場所:日本庭園「見浜園」

生態系へのジャックイン展

特別企画「超人たちの人体」

最先端の科学研究からアスリートたちの人体の秘密に迫る展覧会が、東京・青梅の日本科学未来館にて7月17日から9月5日まで開催されます。

驚異の身体能力で、不可能とも思われてきたさまざまなスポーツの記録を塗り替え、世界の頂点を極めたアスリートたち。本展では、ウサイン・ボルト(ジャマイカ・陸上)やタチアナ・マクファーデン(アメリカ・パラ陸上)、ケレブ・ドレセル(アメリカ・競泳)といったトップアスリートたちの体内を磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影し、筋肉や脳をこれまでにない高精細映像で可視化します。

会場では超人たちの卓越したパフォーマンスと肉体美、その裏に隠された驚きの身体的特徴を体感できるほか、実際に体を動かす体験を通じて、超人たちと私たち自身に秘められた可能性に触れられそうです。

なお、本展の主催者のNHKでは、7月19日に展覧会と連動した番組の放送も予定されています。世界の頂点を極めたアスリートたちの人体の驚きの仕組みや美しさ、そして私たちの体のさらなる可能性を肌で感じることができる展覧会です。

会期:2021年7月17日(土)~9月5日(日)
場所:日本科学未来館
https://www.nhk.or.jp/special/jintai/chojin/

ルール?展

東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTでは、7月2日から11月28日まで企画展「ルール?展」が開催。憲法や法律、社会基盤となる公共インフラやサービスに始まり、文化的背景に基づいた規則やマナー、家族や個人に無意識に根づく習慣など、多岐にわたり私たちの思考や行動様式を形成している「ルール」。それらのルールはいま、産業や社会構造の変化、テクノロジーの進化などに伴って大きな転換を迎えています。

展覧会メインビジュアル

本展は、私たちがこれからの社会でともに生きるためのルールを、デザインでどのようにかたちづくることができるのか、多角的な視点から探ります。たとえば、時代に合わせて法や規則を更新すること、ルール形成からこぼれがちな少数意見を取り入れる方法を考えたり、データを読み解いて社会を俯瞰すること、市民がテクノロジーを活用して社会課題の解決に取り組むシビックテック、さらに新たな創造や可能性のきっかけとなる制約や、人々の振る舞いによって生まれる法則や習慣にも着目します。

なお、展覧会ディレクターチームは法律家の水野祐さん、コグニティブデザイナーの菅俊一さん、キュレーターの田中みゆきさんの3名です。それぞれの視点を融合させて、新しいルールの見方・つくり方・使い方と、これからの展覧会のあり方をともに考えていくという本展。来場者一人ひとりが未来をかたちづくる一員として、ルールとポジティブに向き合う力を養う展覧会となりそうです。

会期:2021年7月2日(金)~11月28日(日)
場所:21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/rule/

パビリオン・トウキョウ 2021

世界にまだ知られていない日本文化の魅力を世界に伝えるためのプロジェクト「パビリオン・トウキョウ2021」が、7月1日から9月5日まで開催されます。

本プロジェクトは、国内外で注目を集める日本人の建築家6名とアーティスト2名がそれぞれ独自のパビリオンを設計し、未来の建築やアートとして紹介するという企画です。参加クリエイターは藤森照信さん、妹島和世さん、藤本壮介さん、石上純也さん、平田晃久さん、藤原徹平さん、会田誠さん、草間彌生さんの8名。制作される8つのパビリオンには、それぞれの建築家やアーティストの東京の未来への願いが込められます。

焼杉(仮)設計:石上純也 〈本プロジェクト案〉

会場は、新国立競技場周辺エリアを中心にした東京都内各所で、ビクタースタジオ前や明治神宮外苑いちょう並木入口、国際連合大学前などの8カ所です。一部のパビリオンは事前予約が必要なものやパビリオンによって鑑賞時間が異なるため、公式サイトの確認をお忘れなく!なお、公式サイトでは本プロジェクト開催の真意をディスカッションしたシンポジウムの収録動画も配信中です。

会期:2021年7月1日(木)~9月5日(日)
場所:新国立競技場を中心に半径約3km圏内の8ヶ所を予定
https://paviliontokyo.jp/

グラフィックトライアル 2020 – Baton –

印刷博物館のP&Pギャラリーにて、「グラフィックトライアル 2020 – Baton –」が8月1日まで開催しています。2006年にスタートしたグラフィックトライアルは、クリエイターと凸版印刷が協力して新しい印刷表現を探る企画です。色数や用紙、インキなどに制限を設けず、究極の色再現やリアルな質感表現を印刷の技術力で最大限に引き出し、印刷が持つ豊かな表現の可能性を追求しています。

今回のテーマは「Baton」。参加クリエイターは、アーロン・ニエさん、野老朝雄さん、佐藤卓さん、市川知宏さん、上西祐理さんの5名です。会場ではポスター作品と実験プロセスを展示し、印刷の魅力をわかりやすく伝えています。リレーのように「印刷の可能性」というバトンを次世代へつなぐため、クリエイターと印刷のプロフェッショナルがゴールに向かって走りぬいた成果をぜひ会場でご覧ください。

会期:2021年4月24日(土)~8月1日(日)
場所:印刷博物館 P&Pギャラリー
https://www.toppan.co.jp/biz/gainfo/graphictrial/2020/

以上、今月は5つのイベントをご紹介しました。緊急事態宣言がまたも発令されていますが、自衛は行いつつ、自分の興味や関心まで自粛しないような夏にしたいですね。来月も編集部おすすめのイベントをご紹介します!

タイトルデザイン:宮岡瑞樹 構成:石田織座(JDN)

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