見たい、知りたい!今月のイベント―2021年4月

ライゾマティクス, 松屋銀座, ルイ・ヴィトン, 東京都現代美術館, 日本民藝館, 三菱地所アルティアム, 祖父江慎, 無印良品, 川島小鳥, 鈴木敏夫, ATELIER MUJI GINZA, スタジオジブリ, アニメージュ, 梅佳代, jing,アート,映像・写真,プロダクトデザイン,ファッション,エンターテインメント,メディアデザイン

4月に入り、暖かい陽気が増えてくると同時に、展覧会のお知らせもこの時期は増えてくるように思います。新しい生活がはじまっている方もいらっしゃるかもしれませんが、読者のみなさまはいかがお過ごしでしょうか?

まだまだ気の抜けない時期は続きますが、今月も編集部おすすめのイベントをご紹介します。今月は、それぞれファン層が多そうなイベント5つです。

ライゾマティクス_マルティプレックス

2021年に設立15周年を迎えるライゾマティクスの個展が、6月20日まで東京都現代美術館で開催しています。ビョークやスクエアプッシャー、Perfumeなどの世界的に活躍するアーティストや、狂言師・野村萬斎や研究者らとのコラボレーションに加え、多様な視覚化や問題提起型のプロジェクトを通して、技術と表現の新しい可能性を追求してきたライゾマティクス。

本展では、美術館における初の大規模個展として、彼らが展開してきた領域横断的なクリエイションを展望するとともに、「現在」とクリティカルにシンクロする新作プロジェクトが展示されています。デジタルなネットワーク社会の中にあって、新しい人間性(ヒューマニティ)の可能性と、未知の視覚ヴィジョンを追求するライゾマの魅力を伝える展覧会となっています。

Daito Manabe + Motoi Ishibashi《particles》2011年<br />Courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]<br />Photo: Ryuichi Maruo (YCAM) [参考図版]

Daito Manabe + Motoi Ishibashi《particles》2011年
Courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]
Photo: Ryuichi Maruo (YCAM) [参考図版]

ポスト・コロナの社会において、世界がオンライン化を求められているいま、人間としてのコミュニケーションのあり方についての新しい可能性が問われています。その渦中にあって、多くのプロジェクトや技術提案を実践しているライゾマが、変化し続ける世界における「新しいアーティストの役割」を見せる試みとなりそうです。

会期:2021年3月20日(土)~6月20日(日)
場所:東京都現代美術館
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/rhizomatiks/

アニメージュとジブリ展 ~鈴木敏夫の仕事~

数々のヒット作を手がけてきたスタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫さんの“編集者”としての「もう一つの仕事」に焦点をあて、スタジオジブリの原点を振り返る展覧会が松屋銀座で開催しています。

日本初の本格的な商業アニメーション専門誌『アニメージュ』を1978年の創刊から中心となって支え、「宇宙戦艦ヤマト」や「機動戦士ガンダム」に象徴される日本で最初のアニメブームを盛り上げた立役者の一人でもある鈴木敏夫さん。『アニメージュ』でさまざまな実験的な試みを行う中で、高畑勲監督や宮崎駿監督との運命的な出会いを果たし、「風の谷のナウシカ」を世に送り出しました。そして、編集者でありながらスタジオジブリ誕生への道筋をつくりました。

© 1984 Studio Ghibli・H

© 1984 Studio Ghibli・H

本展では、鈴木さんが編集した1989年11月号までの12年弱にわたる『アニメージュ』をもとに、「機動戦士ガンダム」(1979年)を軸とした爆発的なアニメブームから「風の谷のナウシカ」(1984年)の成功、そしてスタジオジブリ誕生と「天空の城ラピュタ」(1986年)までを振り返ります。そして、同誌をつくる上で確立していった鈴木流のプロデュース術とはどういうものか、それが後の作品制作にどのような影響を与えたのかについて紐解いています。

会場では誌面だけでなく関連資料や付録、広告物などさまざまな展示物で当時を振り返ることができます。会期は5月5日までと短めなので、気になる方はお早めに!

会期:2021年4月15日(木)~5月5日(水)
場所:松屋銀座
https://animage-ghibli.jp/

TENJIN MATSURI 梅佳代「天神さま」 川島小鳥「ピンクの光線」

8月31日に閉館を迎える福岡の三菱地所アルティアムにて、写真家の梅佳代さんと川島小鳥さんが「いまの福岡」を撮り下ろした展覧会が開催しています。

本展メインビジュアル

本展メインビジュアル

子どもから大人、そして著名人までの被写体の飾らない姿を、絶妙な距離感とタイミングで切り取るという共通点を持ちながら、まったく異なる作風の2人。梅佳代さんの作品は、独自の観察眼と客観的な視点で何気ない日常の瞬間を切り取り、被写体のありのままの魅力を引き出しています。今回、彼女は天神の街を行き交う人や働く人を撮影しました。一方で、ノスタルジーとみずみずしさが入り混じり、その眼差しや存在の曖昧さが捉えどころのない感覚を抱かせる川島小鳥さんの作品。今回は福岡に暮らすように滞在を重ね、街に溶け込み人や風景を撮影しました。

本展のアートディレクターは、これまで2人の写真集や展覧会を手がけてきた祖父江慎さん。第一線で活躍を続ける写真家2人の撮り下ろし作品が、同じ空間で対面する貴重な機会です。

会期:2021年3月20日(土)~5月16日(日)
場所:三菱地所アルティアム
http://artium.jp/exhibition/2021/21-01-ume-kawashima/

民藝 MINGEI 生活美のかたち展

デザインをテーマに無印良品が考える未来を見据えたメッセージを発信する「ATELIER MUJI GINZA」にて、5月9日まで開催されている企画展「民藝 MINGEI 生活美のかたち展」。

異なる時代に生まれた民藝運動と無印良品は、それぞれが消費社会において、流行や生活様式の変化を受けながら自らの原点に問いを投げかけ続けてきました。本展は、未来の無印良品に向けた新たな旗を立てるべく、日本民藝館の協力を得て民藝の美に学びながら、これからの道しるべを見出すためのメッセージを創造していく展覧会です。企画キュレーションは、日本民藝館館長であり、無印良品のさまざまな商品開発も行っている深澤直人さんです。

©ATELIER MUJI GINZA

©ATELIER MUJI GINZA

その名のとおり、日用品が主張することなく、日々のくらしのなかに溶け込んでいくように、ものづくりを続けている無印良品。台所や居間、洗面所などどんな場所においても、また日本全国はもちろん世界中においても、日常に溶け込み、人々の役に立てる存在でありたいと願って活動をしています。本展はそんな無印良品のものづくりに込められた思想をしっかりと感じられる展覧会です。

会期:2021年3月19日(金)~5月9日(日)
場所:ATELIER MUJI GINZA
https://www.muji.com/jp/feature/mingei/

LOUIS VUITTON &

創業160余年を誇るルイ・ヴィトンのクリエイティブな交流やアーティスティックなコラボレーションを振り返る展覧会が、原宿のjingで5月16日まで開催しています。

山本寛斎や藤原ヒロシ(Fragment Design)、草間彌生、NIGO(R)をはじめとした日本の数多くの著名アーティストとルイ・ヴィトンとのコラボレーションが一堂に会する本展。

LOUIS VUITTON & メインビジュアル

会場は、ルイ・ヴィトンというメゾン(ブランド)のクリエイティブな旅をたどるべく、10の没入型スペースで構成されています。

20世紀初頭に製作された卓越した特注トランク。ルイ・ヴィトンの孫であるガストン-ルイ・ヴィトンがデザインした美しいウィンドウ・ディスプレイ。カール・ラガーフェルド、シンディ・シャーマン、川久保玲、フランク・ゲーリーといった現代を代表するクリエイターによるアイコニックな「モノグラム」を再解釈したバッグ。磯崎新、リチャード・プリンス、ザハ・ハディッドといったアーティストとのオリジナルコラボレーションや、彼らに制作を委託したクリエイション。そして、近年の「アーティーカプシーヌ コレクション」などが会場に並びます。

会期:2021年3月19日(金)~5月16日(日)
場所:jing
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/magazine/articles/lv-and#

以上、今月は5つのイベントをご紹介しました。本来であれば散歩ついでにふらっとさまざまなギャラリーに訪れたい季節ですが、現在は事前予約制をとっている会場も多いので、お出かけ前には公式サイトでの情報チェックをお忘れなく!

タイトルデザイン:大塚文香 構成:石田織座(JDN)

Comments (0)
Top